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太陽の色を映したような [素敵な美味]

紅さと甘い香り。樹で熟したスモモを齧る贅沢。
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梅雨の合間が収穫の時期です。
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ガーデニングと畑仕事が大好きなKさんから今年もお声掛けをいただいて、行くなら今日しかないと畑セット(長靴、帽子、着替え、軍手)を積んで仕事に向かい、早々に片付けて山へgo!
が、ラパ子に乗り込んだところで雨がパラパラ・・・どうしよう。
名古屋市を出た辺りから広がる雲、向かう山の方面は真っ黒ではなかったので少し迷ったけれどそのままアクセル。
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1年ぶりのKさんの畑。梅、桑、山桃、桃、柿、と色々な果実を育てていらっしゃいます。
こちらに連れて来ていただくようになって、果実がどんな樹にどんな風に生るのかを知りました。
いつ降り出してもおかしくない気配だったので急いで、急いで。
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しかし数分後、初めて耳にする不穏な低音の羽音。
・・・う、コレはもしやスズメバチでは!
何度も通っていて初めての遭遇。
とりあえず頭を低くしてやり過ごす。
2、3度それを繰り返すうちに去っていってくれて心底ホっ。

大きな樹を1周すると袋の中はずっしり。
雨粒も大きくなってきたので撤収。どうにか持ってくれて助かった~

帰りにKさん宅に伺うと、
「畑を引き継いでくれる方を探しているところなの。」と。
「あ、でもまだ見つかるかどうか・・・それまでは。」と。
もうご夫妻にとってあちらでの作業は相当なご負担であることは承知していました。
本業のお仕事も抱えてのことだから、致し方の無いところ。

今までにあの畑でいただいたのは、沢山の美味しい果物や野菜だけではなく、
いとも簡単に使われる”自然の恵み”という言葉の重さの、ホンの一部を知る体験。
土作りからの大変なご苦労と、いとも簡単にその苦労が無にされるという心が折れることが往々にして起こること。
だからこそ、収穫の喜びは何よりで。

収穫した実を丁寧に洗い(時には虫も一緒に家に連れて帰りつつ)1つずつ軸を取り、ジャムやコンポートを仕込む。
きさ家の小さな琺瑯鍋だと何回も、焦がしたり噴きこぼしたりしないようにコンロに張り付いて・・・ずっと立ちっぱなしで腰も痛い。
消毒した瓶に詰める時の炊きたてジャムの熱さときたら!
アルザスを訪ねた折、マダム フェルベールはそれを素手でやってのけたのを見て、その熱さを知らなければ驚くこともなかったのだろう。

パティスリーに並ぶ季節を閉じ込めたコンフィチュールを眺めて、決して高いとは思わなくなった。
あの労力を考えると、もう食べるばっかりにしてくれているなら(そしてプロの技術料込みなんだし)お安いもんだ!って素直に感じる。

自分でやってみた経験があったからこそ、解ったこと。
たまたまKさんがワタシのwebサイトを見て下さったことがご縁でした。
貴重な機会を与えてくださった事に感謝しています。

お店には行けなくても [敬愛する職人]

お店のこともプライベートのことも、時に楽しく時にポロリとしながらも、ご自身の言葉で綴っておられるサイトが大好きです!
どの方のサイトも読み出すと止まらないのでご注意を(^^)
きっと、お店にも行ってみたくなりますよ☆

大阪吹田市のブーランジュリー Le Sucre-Coeur (ル シュクレ クール)のオーナー 岩永シェフ
のblog
なないろめがね http://sucrecoeur.exblog.jp/
シュクレに行ったことが無くても、パンが特別好きじゃなくても、拙blogを縁あって目に留めてくださったならば、是非とも一度ご覧下さい。
特に、このカテゴリのエントリを
http://sucrecoeur.exblog.jp/i3/
きっと、何かがココロに響くはず。


京都でインドネシア産カカオ豆の焙煎から手作りのチョコレートショップのオーナー 吉野シェフのblog
Dari K to the World http://darikchocolate.blog.fc2.com/
先ず、このエントリだけでもご覧下さい。

http://darikchocolate.blog.fc2.com/blog-entry-5.html
ショコラやお店のことに留まらず、判り易い言葉で難しい世界のことを語って下さっています。
ショコラの世界に新しい風を巻き起こす、目が離せない方です。


京都のご自宅工房でジャムと焼き菓子の通信販売をしながら、週に一度大阪梅田の日替わりカフェで手作りケーキやスコーンがいただけるSugar Tooth Cafeを営むarinko(アリンコ)さんのサイト
Sugar Tooth http://sugar-tooth.jp/
毎週のカフェのケーキが更新される度に、うずうずしてしまうのです。
ご自宅に工房を構えるまでの経過をユーモアを交えつつ詳細に綴ったエントリは、開業を考えておられる方は必読です。
http://sugar-tooth.jp/?cat=10
食べるだけの方にとっても非常に面白いこと請け合い!

ベーカリーととろさんのこと [愛しいお店]

名東区上社駅から北へ歩いて15分くらい、決してアクセスが良いとは言い難い場所。
界隈を車で移動する人ならば、「ああ、国道302号から見えるパン屋さん。」と存在を知っている人は多いのです。
でもお店の名前から想像して、お洒落なパン屋さんではないよね、とスルーしている人も少なからずいることもあるようで。

ちょっと待って。
あのユルい看板だからってナメたらあかん。
いえ、お店の方々は至って腰の低~い、感じの良い方ばかりです。
しかしそこで作られているパンは、ホントに守備範囲が広~いのです。

小さな子どもさんが大好きなキャラクターもあれば、
日本男子が愛してやまない惣菜パンもたっぷり。
そして所謂パン好きな方面が求めるリーンなモノも。
とりわけペイザン、そして火曜と土曜に並ぶ低温熟成のバゲットやリュスティックは名古屋圏でも屈指のお味とお値段だと思っています。
そしてパン屋さんで忘れてならないのは、やっぱり食パン。
ととろさんの生クリーム食パンは、リッチな角食好きに是非食べて欲しい!
そのままでも、生にスライスバター乗せも、もちろんトーストしても。
耳まで完全に美味しい贅沢な食パンなのです。

食べやすい大きさとお値段で並ぶキッシュ
クロワッサン生地にマロンダイスを巻き込みキューブ状にカットして焼いたマロンパヴェ
山食を薄くスライスして作るラスク
冷蔵庫に並ぶ愛知牧場の牛乳を使ったプリン、どれも大好きなものばかり。
なにより嬉しいのは、夜9時まで営業してくれていること。
毎日食べるパンだから、平日にも買いに行けるのが本当にありがたい。

そうそう、冬になると並ぶパネトーネの存在を忘れることは出来ません。
とってもリッチなブリオッシュ生地にドライフルーツをたっぷり混ぜ込んであります。
封を開けるたびに、この香りが・・・も~ホントに美味しいのです。
特にサイドの耳のところなんて、もうもう堪りません!
パネトーネ酵母を大事に大事に育て続けておられるだけあって、ブリオッシュとはまた違う、独特の食感と香りは冬の間だけのお楽しみなんです。

ととろさんに出逢えて
美味しいパンを毎日並べてくださることの有難さを知りました。
これからもずっと、この贅沢が続きますように、と願っているのです。

アキタハムさんのこと [食を守る人たち]

ただただ、ドイツで学んだ味を名古屋で作り続けたいだけ。

アキタハムのマイスター秋田健博さんは愚直な方です。
初めてお会いした時からそう確信し、今に至り、きっとこれからもそうで在り続けるであろうと。
http://akitaham.com/hpgen/HPB/categories/1683.html
マイスターのblogを読んでいただけると、よ~く解ります。
ドイツに渡った経緯、その後の暮らしや日本のご家族とのお話し、開業してからの色々な想い・・・この人の作ってくれる物なら間違いない、と思えるはず。

ワタシももしかしたらドイツで真面目に修行すればマイスターに・・・なれませんが(それほどにマイスターとは権威あるものだと想像する)
一通りの食肉加工技術を習得し、名古屋でお店を開くとする。
決して商売っ気がある性質ではない。お客さんの話を聞きたいけれど会話が巧く出来ない。
なかなか理解してもらうのは困難、ココロが折れる。
それでも、自分を信じて。
そうすれば周囲の人たちに支えられ、少しずつお客様も増えて。
・・・きっとこれからも着実に歩まれて行くことと思います。

じゃあアキタハムに行ってみよう!
とは言うものの、ワタシを含め初めて訪ねる99.9%の人は何を選んで良いのやら?
である。耳慣れない商品ばかりが並んでいます。
先ずは中村区稲葉地のお店でお食事をしてみる事を強くオススメします。
気軽な値段で様々な商品の盛り合わせが頂けるのです。
するときっと、四角棒状に切られた絹挽きのミートローフのようなレバーケーゼがお皿に乗っているはず。上にはマスタード。
ゲっ!こんなに掛けたら辛いじゃん・・・
と思って口にすると、全然辛くない。南ドイツの甘いマスタード。
名古屋はおろか日本で売っているところなんて、まず無い。
だって、このマスタードはマイスターが作っているんだもの。
マスタード作りは大層しんどい(目に染みるであろう)らしいが、コレが無いとダメなのだそう。
レバー(肝臓)でもケーゼ(チーズ)でもないレバーケーゼ。
商品名だけを見ると???な気がするけれど、とにかくレバーケーゼと言うそうだ。

このレバーケーゼ(こんな例えをするとマイスターに怒られそうだけど)
きさ家ではスパムのようにカットして使っています。
本当は分厚く切って焼いてドイツパンに挟んで食べる(これも勿論お店のメニューにあります)のですが、それはチョッと贅沢。
適当な大きさに切ってありあわせの野菜と炒めるだけ。味付けは一切なし。
殆どの商品が↑こんな食べ方。
きさ家は薄味なので、そのまんま焼いて食べることは無いのです。

と、書くと
え~~塩分強いのはダメだわ~って言う人とか居るでしょう。
そんなの可笑しい。
元々食肉加工品なんだから、適度な塩分は入ってしかるべき。
それを健康志向だから、とか言って減塩とか薄塩とか、意味判らないわ。
必要な塩分を抜くということは、代わりに何かを入れてることを何故想像できないの?
必要な塩味を活かして、たっぷりの野菜を一緒に食べたらイイんじゃないの?

もう一つ。
最初に買って帰ったベーコンだったかハムだったか、スライス済みのものを朝食用に取り出し2枚だけ使用。残りはパックに戻し、ビニール袋に入れて冷蔵庫に戻した。
その日の夕食の支度時、そのパックを見るともう変色している。
焼いて食べる分には問題ないと判断してそのまま食べましたが、
あ~、ココの商品は、ちゃんと肉なんだなぁと安心し、また買おうと思った。
スーパーで売っているのとかじゃ考えられないでしょう。
ヘタしたら食肉より安い値段で食肉加工製品が売られている現状。
いったいソレには何が入っとるんだ~~!!と思わないのか??

お店に伺うと大抵はマイスターの優しいお母さんが出迎えてくれます。
時々は(ご子息同様に照れ屋さんの)お父さんが。
美味しいドイツご飯は勿論だけど、秋田家さんのお人柄も大きな魅力であります。
通販も対応しておられますが、是非とも保冷バッグと保冷材の準備をして訪ねてみてくださいね。

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