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東京パティスリー巡りが始まって [お菓子暦]

2001年から始まった”きこきこ日記”の沢山のご縁のおかげで、遠かったはずの東京への距離が縮まりました。
毎年恒例となったお江戸での年越しはもう8年になります。
それに加えてもう1~3回上京しているから、平均すると年に3回くらい?
最初の頃はテレビや雑誌で見たことのあるお店か(それしか情報源が無かったし)オトモダチが連れて行ってくれるお店が中心でした。

2004年にTさんから「きささんは買うべきよ。」と教えられた”スイーツバイブル”(パナデリア三宅氏著)は以降数年間、まさに"バイブル”でありました(もちろん、今でも大切にしていますがその後にオープンしたお店も多いので)
殆どが首都圏のお店なのですが、札幌、京都、神戸、福岡のお店も数店掲載されています。
でも名古屋のお店は・・・どこにそんなに差があるのか?確かめたくなるのです。
確かに、今まで知っていた地元のお店とは違うレベルのお菓子に沢山出会えました。
苺ショートを家で食べることが殆ど無くなったのはこの頃から。

掲載されているお店を何軒廻るか?が勝負みたいな状態でした。
でもこの時期があったからからこそ、今があるとも思えるのです。

名古屋の西洋菓子 [お菓子暦]

10台後半からの10年くらいも相変わらず沢山のケーキを食べてました。

印象に残っているのは、数年で閉店してしまった
あんずの木(2007年にイルプルーに初訪問し、幻となってしまったこのお店のルーツを知ることになる)
しゃぼん(プティングショコラとチーズケーキは数え切れないほど食べた。何故閉店されたのか今もってなぞ)
そして、フレダーマウス(このお店が名古屋に在ったことは奇跡だと思う)
この3軒が無くなってしまったことは本当に悲しむべきことだと思います。
八木マイスターのお菓子は神戸でいただけますが、あの頃の思い出が詰まったお菓子は作っておられないので。
そして当時はあまり理解できなかったけれど、後年食べ直してみたかったと悔やまれるのはミュゼ・ドゥ・パリ。

この頃のお気に入り(と言っても高価だったので時々しか行けなかった)は、
クークアンボア(さくらんぼのクラフティやエクレアがお気に入りでした。尾山台ご出身だったらしい)
モエ(フランス伝統菓子をベースとしたオリジナルなお菓子、サロンの雰囲気も好き。)
ル・シャポン・ファン(まっとうなカヌレやエクレアがいただけます。サロンが無くなって残念)
モエとル・シャポン・ファンは今でも時折お邪魔しています。

名古屋圏以外で印象に残っているところだと
京都の六盛茶庭のスフレ(今も健在ですが、喫煙が気になってもう行くことはないと思う)
神戸のアルムハイジ(三田の人気シェフがおられた頃か?)
くらいか?ケーキの為に遠征までする、というのは考えたことはなかったなぁ。

ごく普通に観光地に出向く際、るる○などに掲載されているようねお店に寄ったりする程度。
まさかこの頃はケーキのために上京を繰り返すことになるとは思いもよらないのです(爆)

ケーキから西洋菓子へ [お菓子暦]

今更ながら、お菓子遍歴を振り返ってみることに。

物心ついた頃から小豆が嫌いで、どら焼きの皮だけ食べるような横着者でした。
当時のケーキといえば、黄色いモンブランと桃缶サンドのイチゴショートケーキが並んでいた和洋菓子店。
小学生の頃には大手チェーン店が出来て、誕生日とクリスマスがある12月にはワクワクして。

フランス菓子というものに出会ったのは高校生活も折り返しの頃。
この頃になるとグルメ本のようなものが登場し、自分の住む町では見たことのない洒落たケーキ屋さんがあることを知るのです。
既に社会人だった姉が休みにケーキ屋巡りに連れて行ってくれたり(行く店はきさが決める)
デートのお土産に行ったことのない街のケーキを買ってきてくれたり(翌日に持ち越すなんてことはなく、夜遅くに4~5個のケーキを平気で食べていた)
自分でも一日乗車券を使って降りたことのない地下鉄の駅から歩いてお店を探したりもしました。

この当時食べて印象に残っているものは、
シェコーベのサンマルクやマルジョレーヌ
洋菓子庭木村のモンブラン
ポンデザール(閉店・当時のシェフは京橋のSシェフ)のタルト類
セントニコラウスのシフォンケーキとレアチーズケーキ(現在は違うケーキです)
ミロアールのミルティーユタルトとアイスケーキ(現在は作っておられません)
などなど。

食べる専門です [ひとりごと]

人から比べるとあまりにも沢山のお菓子やパンを食べているので
「自分では作らないのですか?」と尋ねられることも少なくないのですが
「もっぱら食べる専門です。」

何故って?
だって材料に申し訳ないじゃない。
良い食材はプロに任せて美味しいモノにしてもらった方が成仏できるでしょう。

だからこんなに素敵なロールケーキ作ってしまうオトモダチはスゲ~と思う。
ここまでのレベルまで行ければ作る過程も含めて楽しめるんだろうな~

自作すると失敗作でも1ホール自家消費しないといけないのはイタイしなぁ。
少量多品種食べたい派には向かないのです。
その予算でお店で買った方が間違いない、という結論に達するのでした。

名古屋でも好きなケーキがいくつか買えるようになった今、
もはや自作に走る理由は無いなぁ(あくまで後ろ向き)
本当は材料の選び方や作る過程も含めて学ぶ事は大事なんだろうけどね。
講習会(デモンストレーション)には興味がある昨今です。
お江戸に住んでいたら間違いなく行ってるな~

「ありがとう」 [ひとりごと]

小さな町の小さなパン屋さんたち。
朝食に間に合うような時間からオープンしているお店。
残業帰りでも立ち寄ることが出来るお店。
週末にドライブがてらホッと優しい時間を過ごせるお店。

夜が明ける前から定休日でも返上しながら生地を作り、
深夜と言って良い時間に陳列棚を外して丹念に掃除をし、
フィリングやサンドイッチの具も丁寧にこしらえて、
季節の果物でコンフィチュールを炊き上げ、
夜遅い時間のオーブンではラスクを焼き上げて・・・

そんな目のまわるような忙しさでも、いつも笑顔で迎えてくれる。
ただ、美味しいパンを届けたいという思いだけで。
そんな真面目なパン屋さんが身近にあるのは幸せ。
「いつもありがとうございます。」と声をかけてくれる。
そんな幸せなパン屋さんは、どんな町にも、ちょっと探したら見つかるのかも。

こちらこそ、毎日美味しいパンを焼いて待っていて下さってありがとうございます。





行列の先にあるもの [ひとりごと]

先日仕事場で巷で人気のロールケーキをいただきました。
たまたま午後3時からの販売時間に通りかかって、すぐ買えそうだったから、と。
並んでいたのは管理職らしきおじさま、近くの劇場帰り風のおばさまが主流だったそうです。
一人で何本も買いこんでいく方も多く、ショップのエコバッグで通ってる方も見かけたとか。
週末も大層な行列だそうですが、平日も並ぶ客層がいる立地に出店するあたりは堅いなぁ。

このお菓子のことを知ったのは、数年前に大阪のオトモダチから聞いたんだっけ。
近年あれよあれよとお江戸や尾張に手を広げ、果たしてどこで作っているんだろうなぁ??なんて勘ぐりたくもなります。
外箱の原材料欄を見ると、生クリーム以外に植物性ホイップ・香料とありました。

皆でいただきましょう、と珈琲を淹れ、ロールケーキを切り分けると・・・う~ん、このクリーム、この生地。
せっかく買ってきてくれたのに、ゴメンナサイとも言えず。
哀しいかな、お昼に食べたメックとコムトゥジュールの美味しいパン&焼き菓子たちの記憶を無残に消し去っていくのです。

買ってきてくれた方は、きさ情報で栄泉堂の品野ロールを食べてリピ買いもしてくれていました。その方曰く、
「品野ロールを知ってしまったら、コレをもう買う気にはなれないなぁ。」
「でも知らなかったら、まぁ美味しいと思ったかも。」
・・・まぁそうだよね。

行列ができる
あんなに並んでいるんだから美味しいんだろうと思う
並んでみる
長い時間並んでしまうと、手頃な値段なら2つ3つと買ってしまう
余分に買ったものは知り合いにお裾分け
貰った方は「わざわざ並んで買ってきてくれたんだ~」と嬉しく思う
そう思って食べると美味しさも倍増
今度は誰かのために自分が並んで買おうと思う
以下、繰り返し。このループが終わるのは、次なる流行お菓子が登場したとき、ということか。
シナボン、ベルギーワッフルとか、あったよね~

「品野ロールは1000円、これは1200円。瀬戸市郊外で家族だけでやってるお店と、都心テナントで沢山の人を雇ってやってる会社。どっちが材料代がかかっているか?と考えたら・・・」
「そりゃ栄泉堂に行くでしょう。」
「でも車のない人には行けないよね。瀬戸電+JRバスなんて使ったら・・・」
「もう1本買えるし。」
手頃な値段で、今の日本人の7割くらいが美味しいと思う味で、人が集まるところで出店すれば、ね。
自分のため、というよりはお遣い物にするならば、あなたのために並んで買ってきました!と先様にわかって貰えるものになるのでしょうか・・・

コレを美味しいと思ってます。あなたのお口にも合うと思って選びました。
それだけじゃダメなのかなぁ?

 [ひとりごと]

遠いのに気付くとかなりの回数お邪魔しているお店があるのに
ご近所でもなかなか足が向かないお店もある。
きさ家の生活サイクルと合うか合わないか、という事も影響しているのですが、
遠くても、あのお店に行きたい、と思えること。
「アレが食べたい。」じゃなくて
「あの人(たち)に逢いたいなぁ。」と思えること。
・・・そんな想いは不思議と伝わるのですね。そして大切な縁になり。

「いつもフットワークが軽いですね!」と言われるきさ家ですが、
その原動力は”美味しい”を用意して待ってくれている”愛しい人たちの笑顔”なのデス。

高い100円、高くない1000円 [ひとりごと]

もう数年来スーパーやコンビニで売っているお菓子やパンを買っていません。
(本当は口にしたくないのですが、非礼にならない程度に口に運ぶことはあります)
日本のメーカーは優秀だから、安くてお腹がいっぱいになるものを作る技術は素晴らしいと思います。
そのお蔭でいつでも手軽に食べられるのだから、大切な役割を担っているとも言えますが・・・

100円のパン、毎日何万個も焼かれてスーパーに並ぶパン、大々的に広告をして、売れ残ったら廃棄される、もしかしたら自分で作った方が美味しいんじゃないかと思えるパンは、高いなぁと思う。
1000円出すから作ってみ?と問われても無理。技術の問題だけじゃなく、かけられた手間暇を考えると絶対に無理。そして食べて「幸せ~!」と感じられるパンは、決して高くない。

ホントは感覚が麻痺していて、値段を見ずにパンやお菓子の表情だけを見て買っているんだけどね(^^;


好きなお店の条件 [ひとりごと]

お店の人(オーナーさん+アルバイトを含むスタッフ)に
「あなたがお客さんだとしたら、このお店(商品)を選びますか?」
と聞かれて、「はい。」と答えてくれる(であろう)お店が好き。
↑実際に尋ねることはありませんが、雰囲気で判るでしょ。

お店と商品のことを愛していれば、お客さんにも(大抵は)伝わります。
お金と引き換えに商品(サービスの提供)を受けるだけ、ではない関係。
美味しいものを提供したい、素敵なひと時を楽しんで欲しい、という思いが伝わってくると
多少遠かったり不便だったりしても、そのお店に足を運びたくなるもの。

「いつも美味しいものを作り続けてくれてありがとう」と、お客さんが言いたくなるお店。
そんなお店を愛してるのです。



「いただきます」と「ごちそうさま」 [ひとりごと]

毎日、声に出していますか?
もう久しく口にしていない人も少なくないと聞きますが・・・。

心を込めて料理を作ってくれる方の姿が見えれば、「いただきます。」と箸を手にするでしょう。
お腹もいっぱい、心の底から満足したら「ごちそうさま。」と食卓を締めくくれるでしょう。

食事が”ただ空腹を満たすだけ”、というのは寂しすぎます。
もちろん様々な事情の方もあるのでしょうけれど、
心を満たすための食事は(こと一人暮らしの方は)意識しないと出来にくいのではないでしょうか。
↑自分ではとてもムツカシイと思うので、一人でちゃんと食べている方を尊敬してます。

自分の命をつなぐために、別の命をいただくことを
命を糧にする過程に心を砕く人たちの存在を
ほんの少しでも意識できたら、自然と口にできると思うのです。

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